心肺蘇生を行うことによって、救助者が肝炎やHIV/AIDS(ヒト免疫不全ウイルス/エイズ)ウイルスなどに感染する危険性は極めて低いと考えられていますが、可能性はゼロではありません。心肺蘇生を行うにあたっては、感染防護具として一方向弁付き呼気吹き込み用具などの使用が推奨されています。感染防護具を持っていない時に、口対口人工呼吸が躊躇われた場合は、胸骨圧迫だけでも実施することが強く推奨されます。
感染を防止する方法は、ウイルスと接触しないことにつきます。これらのウイルスは血液に含まれた状態で感染しますので、とくに、傷病者に出血があったり、救助者に手や口に傷がある場合は、血液に触れないことが大切です。心肺蘇生だけでなく、AEDの電極パッドを貼ったり、直接圧迫止血法などの応急手当てを行う際にも、ビニール手袋やゴーグルの用意があれば、救助者は念のためそれらを傷病者に触れる前に着けておくことが推奨されます。
救急蘇生における感染対策